幼児合同グループ保育について
日頃より園運営へのご理解とご協力をいただきありがとうございます。
また、幼児合同グループでの生活について、様々なご意見やご感想をお寄せいただきありがとうございます。
保護者の皆さまからのお声は、園とご家庭との認識の違いを知り、より良い保育につなげていくための大切な機会と考えています。いただいたご意見は、園としても建設的に受け止めています。
今回は、幼児合同グループ保育について、園の考えや現在の取り組みをお伝えしたいと思います。
幼児合同グループ保育の目的
今年度より、3~5歳児において合同グループでの生活を取り入れています。
一方で、年齢ごとのクラスがなくなったわけではありません。クラス活動や年齢別活動も継続しながら、その日の人数や子どもたちの様子、活動内容に応じて柔軟にグループを編成しています。
この取り組みの背景には、近年の子どもたちの姿の変化があります。
同じ年齢であっても、
などの個人差が大きくなっています。
また、価値観や社会環境の変化に伴い、子どもたちの育ち方も変化しています。それは良い悪いではなく時代の変化によるものですが、園として感じている共通の傾向の一つに、
「直接的な体験の減少」
があります。
だからこそ園では、
を大切にしながら環境や活動を設定しています。
そして最も大切にしているのは、
「合同にしたから個を見ない」のではなく、
「より個を大切にしたいから柔軟な環境を作っている」
という考え方です。
年齢だけで区切るのではなく、一人ひとりの子どもの姿に合わせて環境を整えることで、その子らしく安心して過ごせることを目指しています。
異年齢での関わりについて
異年齢で過ごすことについて、
「年上の子に負担はないのか」
というご心配の声もいただいています。
園として目指しているのは、
「お兄さん・お姉さんだから面倒を見る」
という関係ではなく、
「自然な関わりの中で育ち合うこと」
です。
もちろん、子どもによっては頑張りすぎてしまうこともあります。そのような姿については保育者が丁寧に見守りながら、その子にとって無理のない関わりになるよう配慮しています。
一方で、異年齢だからこそ生まれる姿も多く見られています。
例えば、年長児たちがサッカーをしていた際に、年少児が「一緒にやりたい」と仲間に入りたい気持ちを伝えたことがありました。
年長児たちの中では、
「ボールが当たったら危ないんじゃない?」
という意見も出ましたが、その後、
「だったら最初に一緒に練習して教えてあげればいいんじゃない?」
という意見が出て、
「それならできそうだね」
と子どもたち自身で話し合いながら解決していました。
また、年長児がお絵描きをしている様子を見ていた年少児が、
「自分もやりたい」
と挑戦したものの、どう描けばよいか分からず戸惑っている場面もありました。
その際、年長児が自然に声を掛け、何を描きたいのか話を聞いていました。
そして、
「じゃあ、ここまでは描いてあげるね」
と描きたいものの輪郭を年長児が描き、その中を年少児が自分で色塗りするという形に発展しました。
大人が指示したわけではなく、子どもたち同士のやり取りの中から生まれた関わりです。
このような姿は、
につながっていると感じています。
日常的な異年齢の関わりは、子どもたちにとって貴重な直接体験の一つであり、園としても大切にしていきたいと考えています。
言葉遣いや行動の模倣について
異年齢で過ごす中では、言葉遣いや行動を真似する場面もあります。
園では、好ましくない言動や行動については、その都度子どもに分かりやすく端的に伝えています。
一方で、子どもたちは大人が想像する以上に柔軟に学び合い、育ち合う力を持っています。
短期的な一場面だけを見るのではなく、
など、中長期的な育ちも大切にしながら関わっています。
保育体制について
合同グループ保育の開始に伴い、
「職員数が減ったのではないか」
というご心配のお声もいただいています。
職員配置についてはこれまでと変わっていません。
むしろ、一人の保育者だけではなく複数の保育者が子どもたちを見ることで、
ことを目指しています。
降園時の対応について
「以前より子どもの様子が聞きづらくなった」というご意見もいただいています。
現在の降園対応は、
を目的として運用しています。
一方で園としても、
「自分の子どもをしっかり見てもらえている」
という保護者の皆さまの安心感は非常に大切だと考えています。
合同グループ保育になったことで、
という課題があることも認識しています。
今後も職員間の情報共有や子どもの姿の発信方法を工夫しながら、安心していただけるよう改善を続けていきたいと考えています。
保護者の皆さまからいただいた声
幼児合同グループ保育については様々なお声をいただいていますが、その中には次のようなご意見もありました。
「日常的に異年齢のお友達と関わることで、上の子から刺激を受けたり、下の子を思いやる気持ちが育ったりと、お互いに良い影響を与えながら成長していける環境なのだと感じました。」
「子どもに家で保育園のことを聞くと、『〇〇ができるようになったよ!』『〇〇ができて楽しかった!』と話してくれます。園でのびのび過ごしていることが伝わってきます。」
園でも、
など、多くの育ちを感じています。
最後に
幼児合同グループ保育は、まだ始まったばかりの取り組みであり、園としても試行錯誤を重ねています。
その中でも変わらず大切にしているのは、
「子ども一人ひとりを大切に見ること」
です。
今後も保護者の皆さまのお声を大切にしながら、子どもたちにとってより良い環境づくりを進めてまいります。
お気づきの点やご不安なことがありましたら、いつでもお声掛けください。
